2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震など、これまで数多くの大規模な地震に見舞われてきた日本では、建物や街の災害対策に力を入れてきました。
文京区でも、そういった地震に備えて、建物や行政それぞれの災害対策を行っています。
今回は、マンションの地震対策と、文京区が行っている災害対策についてご紹介します。
マンション住まいで想定される地震のリスク
まずは、マンションに住んだ場合、地震発生時にどんなリスクが起きるのかピックアップしてみました。
1.建物が揺れやすい
2.エレベーターが停止し、避難する際や外出先から自宅へ戻る際の移動が面倒
3.ライフラインの復旧に時間がかかる
いずれの項目も、これまでマンションに住んだことのある方であれば、体験したことがあるのではないでしょうか。
次は、各リスクに対するマンションの地震対策をご紹介します。
マンションで行われている地震対策
先程、マンションでの地震発生時のリスクの中で『建物が揺れやすい』という点を挙げましたが、実は、この揺れも地震対策の1つなのです。
高層建築物には、地面から伝わる揺れを吸収する『制震ダンパー』が採用されていますが、この部分だけで100%揺れを吸収することはできません。
そこで、建物全体にもある程度揺れる力を分散させて倒壊を防いでいるのですが、この分散された揺れが伝わることで、高層階が揺れるのです。
そして2番目のエレベーターですが、高さが31mを超える建物については非常用エレベーターの設置が義務付けられています。
また、通常用のエレベーターについても、震度による動作基準が定められていて、中に乗っている方の身の安全を守るように設計されています。
3つ目のライフラインは、各マンションの管理組合が中心となり、非常用電源や地下水槽を設置するなど、数日分の電気や水を確保できるように対策を行っています。
一般的に、大災害が起きた場合のライフラインの復旧は、電気・水道・ガスの順で復旧すると言われていますが、被害が大きいほど復旧作業は容易ではありません。
そのため賃貸マンションを選ぶ際は、独自でも災害対策を行っている物件を選ぶことをおすすめします。
文京区の災害対策はどうなっている?
ここからは、文京区が行っている災害対策についてご紹介します。
・区内各所に、避難場所や避難所・防災井戸・備蓄倉庫などを設置
・通常の避難所とは別に、妊産婦や乳児のいるお母さんを対象とした『妊産婦・乳児救護所』を4ヶ所に設置
・文京区の防災地図を閲覧したり、現在地から目的の避難所・救急病院など、救護関連の施設までのルートを確認できる、GPS付き防災アプリの配信
・年4回、避難所総合訓練の実施
他にも、区内で過去にあった浸水被害の履歴や、地震・火災が起きた場合の被害予測地図、帰宅支援対象道路情報の公開など、多数の災害対策を行っています。
過去の被害状況や、帰宅支援対象の道路情報を知っておくことも、大切な防災対策の1つです。
文京区へお引っ越しの際は、文京区防災ホームページをご覧ください。
まとめ
いつ起きるのか判らない災害に備えて、各自で対策を行うマンションや自治体なら、安心して暮らすことができるでしょう。
ポータルサイトや他社サイトなどで気になるお部屋がございましたらお気軽にご相談ください。
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