地震は、いつどのタイミングで発生するのか、そして被害はどれだけ広がるのか、100%断言できないものです。
昨今は、防災対策に加え、災害時の被害を最小限に食い止めることを目的とした減災対策も行う事業所や自治体も増えており、災害対策に対する意識がますます高まっています。
今回は、賃貸マンションやアパートでできる災害対策や、千代田区の防災計画についてご紹介します。
これだけはやっておきたい、家庭内の災害対策
まずは、賃貸マンションやアパートで最低限行って頂きたい主な災害対策は、以下の通りです。
1.家具転倒防止器具の設置
2.ガラス飛散防止フィルムの貼り付け
3.非常食や非常袋の用意
4.地震感知機能付きガスコンロの設置
上記4項目は、いずれも過去の大震災での経験を踏まえた上で考案された災害対策です。
例えば、1995年の阪神・淡路大震災では、亡くなった方の死因を調査したところ、9割が転倒した家具や倒壊した家屋による圧死だったそう。
こういった調査結果を踏まえ、現在は様々な家具転倒防止器具が販売されています。
簡単に取り付けられるタイプがほとんどなので、ご自身や大切なご家族の命を守るためにも、家具の転倒防止は必ず行いましょう。
また、4の地震感知機能付きガスコンロの設置は、地震が起きた時に揺れを感知して自動で火を消すことで、火災を防ぐことができます。
他にも、自治体が配布している広域避難場所や避難所の地図を見て、お住まいの賃貸物件やお子さんが通う学校近くの避難場所や避難所を確認しましょう。
日頃から確認して、実際にその場所まで行って確かめることで、万が一離れ離れになっても、ご家族と無事に合流できますよ。
千代田区が行っている災害対策
千代田区では、大地震などの大規模災害に備えて、以下の対策を行っています。
・災害拠点病院や防災用備品の備蓄・飲料水の確保
・千代田区内にある10大学と、災害時に学生ボランティアの協力要請や、地域住民・帰宅困難者への施設開放などを行う災害協定の締結
・粉末型の地域配備消火器を区内各地に設置
・地元の町会・自治会と企業・学校・病院が連携して行動する『東京防災隣組』を制定
また、分譲マンションや分譲賃貸マンションにお住まいの方に対しては、民間の財団法人による『防災計画策定支援』も行っています。
防災計画策定支援とは、マンションの管理組合に対して、マンション防災アドバイザーと呼ばれる専門家が、建物の防災計画の策定などを支援する取り組みです。
いざという時のためにどんな対策を行えばよいのか、同じマンションに住む方々が災害時にどうやって協力し合えば良いのかなど、プロ目線で防災アドバイスを行います。
なお、アドバイザーの派遣は無料となっていますので、管理組合の運営に携わっている方は、ぜひ防災計画策定支援をご利用下さい。
まとめ
約100年前の1923年に起きた関東大震災では、神田地区や九段下・番町などで甚大な被害が出た千代田区。
今は当時の教訓を活かし、自治体と地元の方々が協力し合う防災対策や減災対策に力を入れる街となりました。
千代田区へお引っ越しの際は、ご自宅でできる災害対策もしっかり行い、万が一の事態に備えることをおすすめします。
ポータルサイトや他社サイトなどで気になるお部屋がございましたらお気軽にご相談ください。
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